ふたご王子に恋をした
「あたしは平気だけど……ごめん!!大丈夫!?」


「うん、平気平気☆軽いやつだったからあんまり痛くなかったし。」



旭はあたしの顔を見て優しく微笑むと、またギュッと抱き締めて背中をポンポンと叩いてくれた。



あたしのこと守ってくれたんだ…



そう思ったら胸が苦しくなった。


これがいわゆる『キュン』ってやつですか?


なんだか妙に恥ずかしい…



「麻衣は危ないから待ってて☆」


「…ありがと。」



優しー…



うつむいているとヒョコッと顔をのぞきこまれた。



「どうした?」


「え?べ、別に、なんでもないよ?」



慌てて取り繕う。


「麻衣は顔に出るからなー。すぐ分かるよ。」


うっ…そう言われちゃうと何も言えないじゃん。


「…ごめん、もしかして俺のせい?てゆーか、120%で俺のせいだね!」



自覚あんなら改めて聞かないでよ~!恥ずかしいじゃん!



「チューしたこと怒ってる?」


「ちょーっと!言わんでいいから!」


改めて出た恥ずかしフレーズに思わず勢いよくツッコむ。


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