ふたご王子に恋をした
「外、もう真っ暗だぞ。ひとりで帰ってなんかあったらどーすんだよ…そんくらい考えろバーカ。」


「ば、バカ!?」



な、なんなのさ!



でもあたしを心配してくれてるんだよね…


ホント不器用なヤツ。



「…ありがと。」



お礼を言ったけど、陽の反応はなかった。


どういたしましてくらい言えっつーの。





「ふわああぁ……」



もう一度大きなあくびをし、教科書を開いた…



ところまでは記憶があるんだけど…そこからプツリと記憶が切れた。









「……い……おい……おい、起きろっつーの!」


「……う~ん…だから英語は難しいんだって……」


「…なに寝ぼけてんだよ。起きろ!」




次の瞬間、あたしの頭にガツンとものすごい衝撃が落ちた。



「…ったあああ~!な、なにごと~?」


「何ごとじゃなくて、なんでお前まで寝てんだよ。」


「……え……え!?」



顔をあげ、あたりを見渡すとあたしたちしか残っておらず、電気も半分消えていた。



は、うそ!
あたしまで寝ちゃったの!?


「い、今何時っ!?」


「7時。」


「は!?夜じゃん!」



最悪!

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