ふたご王子に恋をした
夏に向けて暑い日が続いている6月半ば。
昼休みに職員室でひとり説教を受けている。
最高にカッコ悪いのは言うまでもない。
クソだのカスだの言われてるあたしって一体なに!?
「ったく…少しは反省しろ!」
「はぁい…」
「あ、そうだ、コレ。資料室に返しといてくんない?」
ツトムくんがドサッと大量の本を机の上に乗せた。
「え、まさか全部?」
「全部。」
「てか、なんであたしが返さなきゃ…」
「ちょうどいたから。」
あたしはパシリかっ!
「そんくらい自分で返してよ。」
「7点のくせに偉そうに文句言うなっつーの!じゃ、よろしくね。」
キレイに積み重ねられた本を手渡される。想像以上に重くて、一瞬ヒザがガクッと下がった。
全然……よろしくされたくないんですけどっ!!
悪魔!!
―――――――――
「ったく…なんで説教受けたうえにこんなことま……っとと!」
今にも手の指が折れるんじゃないかってくらい積み重ねられた重たい本たちを倒れないように必死に顎で押さえる。
今のあたし、もしや二重アゴになってる?
…ま、いーけど。
いや、よくないか。
教室の廊下側の窓ガラスに映る自分を確認する。
「わっ!超ブサイク!」
思わずギョッとする。心臓に悪いわ!
昼休みに職員室でひとり説教を受けている。
最高にカッコ悪いのは言うまでもない。
クソだのカスだの言われてるあたしって一体なに!?
「ったく…少しは反省しろ!」
「はぁい…」
「あ、そうだ、コレ。資料室に返しといてくんない?」
ツトムくんがドサッと大量の本を机の上に乗せた。
「え、まさか全部?」
「全部。」
「てか、なんであたしが返さなきゃ…」
「ちょうどいたから。」
あたしはパシリかっ!
「そんくらい自分で返してよ。」
「7点のくせに偉そうに文句言うなっつーの!じゃ、よろしくね。」
キレイに積み重ねられた本を手渡される。想像以上に重くて、一瞬ヒザがガクッと下がった。
全然……よろしくされたくないんですけどっ!!
悪魔!!
―――――――――
「ったく…なんで説教受けたうえにこんなことま……っとと!」
今にも手の指が折れるんじゃないかってくらい積み重ねられた重たい本たちを倒れないように必死に顎で押さえる。
今のあたし、もしや二重アゴになってる?
…ま、いーけど。
いや、よくないか。
教室の廊下側の窓ガラスに映る自分を確認する。
「わっ!超ブサイク!」
思わずギョッとする。心臓に悪いわ!