ふたご王子に恋をした
千夏はあたりを見渡し、知ってる人がいないことを確認するとコソコソと耳打ちした。
「紗結ちゃん……陽くんに告白するって。」
……………え?
え?
こ………告白?
頭の中が一瞬にして真っ白になる。
紗結ちゃんが、
陽に告白?
「…………えぇ!?」
驚いた拍子に財布が手からスルリと抜け階段下に落ちた。
「ほら、最近陽くん前に比べて丸くなったってゆーか、優しくなったじゃんか?それで紗結ちゃんますますお熱になったみたいで…付き合いたいとは思ってないみたいだけど、せめて気持ちだけは知っててほしいからって。いつ言うのかまでは決めてないみたいだけどさ………って、アンタ聞いてんの?」
「…った!」
目を丸くしたまま固まるあたしの頭を千夏が財布でこついた。
「でもさ!これで、もしも紗結ちゃんが陽くんと付き合えたら、麻衣は旭とイイカンジなわけだからダブルデートとか出来るんじゃない!?」
「そ、そうだね…」
千夏の言葉が右から入って左に抜けてく。
頭に残らない。
今、こうして立っていられるのが不思議なくらいあたしの身体の中はフワフワしていた。
「紗結ちゃん……陽くんに告白するって。」
……………え?
え?
こ………告白?
頭の中が一瞬にして真っ白になる。
紗結ちゃんが、
陽に告白?
「…………えぇ!?」
驚いた拍子に財布が手からスルリと抜け階段下に落ちた。
「ほら、最近陽くん前に比べて丸くなったってゆーか、優しくなったじゃんか?それで紗結ちゃんますますお熱になったみたいで…付き合いたいとは思ってないみたいだけど、せめて気持ちだけは知っててほしいからって。いつ言うのかまでは決めてないみたいだけどさ………って、アンタ聞いてんの?」
「…った!」
目を丸くしたまま固まるあたしの頭を千夏が財布でこついた。
「でもさ!これで、もしも紗結ちゃんが陽くんと付き合えたら、麻衣は旭とイイカンジなわけだからダブルデートとか出来るんじゃない!?」
「そ、そうだね…」
千夏の言葉が右から入って左に抜けてく。
頭に残らない。
今、こうして立っていられるのが不思議なくらいあたしの身体の中はフワフワしていた。