ふたご王子に恋をした
――――――――――
「陽くん全然来ないねー。」
「ふわぁ…そうだね。」
4時間目になっても陽くんは現れなかった。
日本史の教科書で口元を隠した紗結ちゃんがあくびをしながら言うので、あたしもつられてあくびをした。
「やっぱり双子だから顔とかそっくりなのかなぁ?まぁ二卵性だったら似てないかもだけど。」
その瞬間あたしの頭の中に、さっき屋上で会ったヤツの姿がポンと浮かんだ。
「……もしかしたらなんだけど、あたし片割れくん見ちゃったかもだわ。」
「えぇ!?」
「さっき偶然バッタリ…ただアレが片割れくんだったらカナリがっかりだけど…」
「どういうこと?カッコよくないってこと!?」
「いや、顔も見た目も雰囲気もめちゃくちゃカッコいいんだけどー…」
性格がね!
まだヤツが陽くんと確定したわけじゃないけどさぁ…確定したわけじゃないけど、
顔は完全に旭くんだったし。
認めたくね~!
「陽くん全然来ないねー。」
「ふわぁ…そうだね。」
4時間目になっても陽くんは現れなかった。
日本史の教科書で口元を隠した紗結ちゃんがあくびをしながら言うので、あたしもつられてあくびをした。
「やっぱり双子だから顔とかそっくりなのかなぁ?まぁ二卵性だったら似てないかもだけど。」
その瞬間あたしの頭の中に、さっき屋上で会ったヤツの姿がポンと浮かんだ。
「……もしかしたらなんだけど、あたし片割れくん見ちゃったかもだわ。」
「えぇ!?」
「さっき偶然バッタリ…ただアレが片割れくんだったらカナリがっかりだけど…」
「どういうこと?カッコよくないってこと!?」
「いや、顔も見た目も雰囲気もめちゃくちゃカッコいいんだけどー…」
性格がね!
まだヤツが陽くんと確定したわけじゃないけどさぁ…確定したわけじゃないけど、
顔は完全に旭くんだったし。
認めたくね~!