ふたご王子に恋をした

朝からなんて衝撃的な報告…



重い頭がまたさらに重くなった気がした。



「驚くのはそれだけじゃないから！」



千夏が横槍を入れるようにしてあたしをひじでこついた。



なんだろう…


ザワザワと胸騒ぎがして…


心臓が汗をかいているような、


そんな感覚に襲われた。




「それでね……昨日の夜…陽くんから電話があって………付き合おうって、言ってくれたんだ。」









…………………へ？




つ、付き合おう…？










「まだ俺、雨宮のことよくわかんないけど…付き合ってくうちに、好きになれると思うからって…言ってくれたんだ。」




恥ずかしそうに、だけどうれしそうにそう話す紗結ちゃんの顔は幸せに満ちあふれていた。




ホントなら


笑顔で、おめでとう！よかったね！



って千夏みたいに祝福してあげたい。



なのに…あたし…




どうしてそれがすぐにできない…？