ふたご王子に恋をした
「……麻衣、ちゃん?」
黙ってたらおかしいと思われるじゃん…
何か話さないと…
なのに、
唇が動かない。
声が出ない。
頭は空っぽで、身体には力が入らないのに、心臓だけがムダにバクバクと大きい音を出して一生懸命動いていた。
「……よ……よかったね!おめでとう!ほら、あまりにも急だから…ビックリしちゃって!声が出なかったよ~!」
振り絞るように言葉を出す。
アドリブ力のないあたしにしてはうまくかわせたじゃんか…
「……ありがとう。なんだか夢みたいで…」
あたしも夢みたいだよ…
むしろ、夢だったらいいのにって思ってる。
なんで?
あたしはいつから、友達の幸せを素直に喜べない最低な女になったんだ?
「本当よかったよね~!麻衣も紗結ちゃん見習って、旭とくっついちゃえよ~。」
「う…うん…そうだね……」
「麻衣…?どうかした?」
「え?あ…こんな話になんだけど…ちょっとトイレに行ってくんね!」
「あぁ、うん。急がないと2時間目始まるからね?」
「分かってるって~。」
黙ってたらおかしいと思われるじゃん…
何か話さないと…
なのに、
唇が動かない。
声が出ない。
頭は空っぽで、身体には力が入らないのに、心臓だけがムダにバクバクと大きい音を出して一生懸命動いていた。
「……よ……よかったね!おめでとう!ほら、あまりにも急だから…ビックリしちゃって!声が出なかったよ~!」
振り絞るように言葉を出す。
アドリブ力のないあたしにしてはうまくかわせたじゃんか…
「……ありがとう。なんだか夢みたいで…」
あたしも夢みたいだよ…
むしろ、夢だったらいいのにって思ってる。
なんで?
あたしはいつから、友達の幸せを素直に喜べない最低な女になったんだ?
「本当よかったよね~!麻衣も紗結ちゃん見習って、旭とくっついちゃえよ~。」
「う…うん…そうだね……」
「麻衣…?どうかした?」
「え?あ…こんな話になんだけど…ちょっとトイレに行ってくんね!」
「あぁ、うん。急がないと2時間目始まるからね?」
「分かってるって~。」