ふたご王子に恋をした
「そうだよ☆」

「やっぱり弟くんと顔とか、そっくり?」


「う~ん…自分たちの中では全っ然似てないと思うんだけど、まわりからはそっくりとは言われるかなぁ。性格は真逆だけど。」


「真逆?」


「うん。なんてゆーか、俺は友達たくさん欲しいタイプだからわりと社交的なんだけど、陽は一匹狼派かな。友達はいるけど、友達以外の人と群れるのは嫌ってゆーか…だから体育祭とか文化祭は常に欠席だし。」


「そうなんだ!」


「今日遅刻してきたのも双子で同じクラスな時点でダサいのに並んで紹介なんかされたくないって理由だしねー。」



市瀬くんは苦笑いをしながら言った。


この双子…キャラは違えど自由さ加減は一緒!




「あ、そうだ、麻衣。俺のことは旭でいいよ☆市瀬くんだと陽入ってきたときどっち呼んでるのかわかんないし。」


確かに…


「わかった☆」



てか、今さり気なく麻衣って呼んだ!


カンドー!


本当に社交的ってゆーか、人付き合いうまそうだなー。



階段を降りて1階の自販機置き場まで到着。



「なに飲もっかなー。結構色んな種類があるんだね。麻衣は何飲むの?」


「あたしはミルクティー☆」


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