ふたご王子に恋をした
「…俺には言えない話?」
あたしは首を小さく横に振ると静かにカップを置いた。
「…旭は陽から何にも聞いてない?」
「…なに?」
「陽ね…紗結ちゃんと付き合ってるんだ。」
「…………はぁ?」
その言葉に旭は眉をひそめた。
…聞いてなかったんだ。
「……陽が紗結ちゃんと付き合ったって聞いて、あたしなぜかスゴいショックだったんだ……あたしに優しくしてくれたのはなんでだったのかなって、わかんなくなっちゃって……前までスゴく近くにいたのに、今は遠くにいるような…そんな気がして…」
…寂しい。
寂しい。
前みたいにバカだのアホだの言って話したいのに、
紗結ちゃんの彼氏って思うと、うまく話せない…。
もう、そうやって話せる存在じゃないんだって…
話すときっと、胸が痛くなるから、苦しくなるから…
話したい、
話したいのに話したくない…
あたしのキモチはモヤモヤしてるんだ。
あたしは首を小さく横に振ると静かにカップを置いた。
「…旭は陽から何にも聞いてない?」
「…なに?」
「陽ね…紗結ちゃんと付き合ってるんだ。」
「…………はぁ?」
その言葉に旭は眉をひそめた。
…聞いてなかったんだ。
「……陽が紗結ちゃんと付き合ったって聞いて、あたしなぜかスゴいショックだったんだ……あたしに優しくしてくれたのはなんでだったのかなって、わかんなくなっちゃって……前までスゴく近くにいたのに、今は遠くにいるような…そんな気がして…」
…寂しい。
寂しい。
前みたいにバカだのアホだの言って話したいのに、
紗結ちゃんの彼氏って思うと、うまく話せない…。
もう、そうやって話せる存在じゃないんだって…
話すときっと、胸が痛くなるから、苦しくなるから…
話したい、
話したいのに話したくない…
あたしのキモチはモヤモヤしてるんだ。