ふたご王子に恋をした
それは、わがままかもしれない。


付き合わないけど、


今みたいにふざけあって、遊んで、笑いあって、


そばにいてほしい。



わがままでズルイ、


分かってるけど、


それが今のあたしの正直な気持ちなんだ。



旭は、黙って聞いたあと大きく頷いた。





「…そっか。わかった。」



「…ごめんね。」


「確かに、麻衣と付き合えないのはちょっと…いや、結構ヘコむけど……麻衣が好きだって言ってくれただけでスゴいうれしいよ。ちゃんと考えてくれて出した答えなら、それでいいんだ。ありがとね☆」



ううん、お礼を言うのはあたしのほうだよ。


最初はなんてチャラいヤツなんだって思ったけど、本当は違くって、



旭と一緒にいると楽しくて、


ドキドキして、


毎日が特別な日だったよ。



だから、



ありがとう。


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