ふたご王子に恋をした


「ごめんね!待った!?」


「ううん、大丈夫♪」



待ち合わせの5分前に現地に着くと、すでに紗結ちゃんが待っていた。


相変わらず紗結ちゃんの私服はかわいい。


お姉系…?
いや、お嬢様系?
コンサバ?


うまく説明が出来ないけど…簡単に言うとOLさんみたいに大人っぽかった。



あたし、休みだからって化粧すらしてないし…やる気ないよなぁ…


紗結ちゃんと合流し、近くのカフェに入る。


「ごめんね…急に誘っちゃって…」


モフモフしたファーのマフラーを外しながら紗結ちゃんが申し訳なさそうに言った。



「気にしないで!ヒマだったし…テスト前ってわかってるんだけど、どうしても勉強する気起きないんだよね。」


苦笑い気味に答えると紗結ちゃんはクスッと笑った。


笑い方まで上品!


「なに飲む?」


「あ、えっと…じゃあ…カフェモカ!」


「じゃああたしもそれにしようかな♪すいません、カフェモカ2つお願いします。」



手際よく紗結ちゃんが注文をする。

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