ふたご王子に恋をした

次の日、


目覚まし時計、
携帯のアラーム、
お母さんに起こしてもらう


の3点セットでなんとか目覚め、7時半に間に合うように家を出た。


起きたのがギリギリの時間だったから、スッピン、髪の毛ボサボサ、朝メシ抜きっていう最悪のコンディションだけど…



お母さんに「朝ご飯食べないならせめてコレ飲んで!」と渡されたペットボトルの桃ジュースを歩きながら飲む。



………つーか、


なんで桃…?


フツー野菜ジュースとかじゃない?



お母さんの不思議なセンスに首を傾げつつ、学校へ向かった。



7時半前の学校はとても静かで…たぶん生徒は誰も来てない。


いや、旭はもう来てるかも。



てか、呼び出したのは旭なんだからあたしよりあとに来たら1発殴らせてもらうしかない。



「眠いよおー!でもこれも英語のため…」



今日答えを丸暗記しとけば、家帰って英語の勉強する必要ないわけだし!



あたしは眠い目を覚ますようにゴシゴシとこすりながら教室のドアを開けた。





「おはよおー………………お!?」


「………あぁ?」


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