ふたご王子に恋をした
「好きです…大好きです。以上。」



心臓が、今にも爆発しそうだった。



抱き締められたときから、


キスされたときから、



あたしはずっと



この言葉を待っていたのかもしれない。



ずっと望んでいた言葉なのかもしれない。



不器用そうにそう言った陽の顔を見たら、今度はうれしくて、笑いそうだった。



「以上って…」



「バーカ、思い知れ、よりマシだろ。」



「なっ…!あれは、つい…勢いで…」



思い出しただけでヘコむ告白シーン…


恥ずかしさからうつむくと、あたしの後頭部にフワッと手が回された。



「……なに?あんな短い告白じゃ不満ってわけ。」


「不満ってわけじゃ…!」



その場を取り繕おうと顔をあげた瞬間、





陽の唇が重なった。



2度目のキス。



あのときは、わけもわからず受け入れていたけど…



今日は、うれしいと思える


そんな甘くて長いキス。



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