ふたご王子に恋をした
「………うん。これで俺の身体にも糖分回ったよな。おかげで今日は居眠りせずにテスト出来そうだわ。」



そう言って陽はあたしの唇を親指でなぞった。


や、やばい……
心臓が…


ドカンドカン言って…


ぶ、ぶっ倒れそう!



陽の言動が…普段とのギャップありすぎて…


つ、ついていけない…!



「……でもー、まだ足りないかも。」



うわ、なに!?
今の言い方スゴい旭にそっくり!


正反対でもやっぱり根本的なものは一緒だよ!



「…もっかいしたいんだけど。」



「え!?や…あの…」


「嫌なの?」


「いやってわけじゃ……」


「じゃあ決まり。麻衣に拒否権はないからね?」



ヒーッ!!
心拍数があぁ…!



陽があたしのアゴに手を当て、唇まで数ミリ。



だめだ…


あたし、陽にハマってるかも……




「………っくしゅん!」








…………………はて?


2人の動きが止まる。


くしゃみをしたのは、あたしでも陽でもない



ってことは…


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