ふたご王子に恋をした
「……ち、千夏!……てゆーか、アンタら何やってんの!!」



勢いよく立ち上がりドアに目をやると、申し訳なさそうな顔で千夏、國政、紗結ちゃん、旭が顔を出した。


「ま、麻衣ちゃん…ごめんね!あの…心配で旭くんと様子を見に来たんだけど…千夏ちゃんと國政くんも見たいって言うから…」


「やることやってんじゃん。」


「やっぱ陽ってカッコいいね。男の俺でも陽になら抱かれてもいいわ。」



「まさか弟のキスシーンを目撃するとは…いいな~ヒナ。」





「て………てめぇら………ふざけてんじゃねー!!」


「わーっ!!」




陽が思い切り怒鳴ると4人はバタバタと廊下を走って逃げていった。



てゆーか…


いつから見られてたんだろ…


超ハズい!


真っ赤になった顔を両手でおさえると、陽はだらんと机にもたれかかった。


「……マジ最悪。俺もう学校くんのやめるわ。」


「は!?」


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