ふたご王子に恋をした
あれで!?

あれでイイ方!?

どんだけですかっ!



「ごめんね。やな感じだったっしょ?」


「うん!」



あたしは遠慮なくうなづいた。だってホントにヤなカンジだったから!


「だよねー。身内の俺ですらやなカンジって思うもん。」



旭は困ったように笑うと頭をかいた。



「根はイイ奴なんだけど…残念なことにそれが表だって出ないんだよねぇ…。」


「ふぅん。」


「色々迷惑かけると思うけど、よろしくね☆」



ホントに真逆だなーこの双子くん。


顔は一緒だし、同じ暮らしをしてるハズなのになぜにこんなに違うんだろう…


謎だなぁ…



ジュースを買って教室に戻りお弁当を食べる。



「まさか昨日のイケメンが同じクラスだったとは…世の中何があるか分かんないね!」


「…どういうこと?」



めずらしく少々興奮気味な千夏を見て紗結ちゃんが首を傾げた。



「昨日麻衣のバイト先に超イケメンがケーキ買いに来たんだけど、それが旭くんだったってわけ。」


「えー!!スゴい偶然!」


紗結ちゃんが驚いた拍子に箸にささっていたウィンナーがポロリと落ちた。

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