ふたご王子に恋をした
「やっぱダイエットするべき?」



ため息をついて前を向いた瞬間………





ゴッ!!!




「ギャア!」





鈍い音とともに廊下にあった柱に激突。


あたしは大量の本とともに尻餅をついて倒れた。


バサバサと本が廊下に散らばる。



「おおぉー!イタイよーっ!オデコやばいー!」


「何してんの、アンタ。」


「千夏!…に、國政!」



オデコを押さえて座り込むあたしの前に現われたのは同じクラスで友達の木村千夏(きむらちなつ)と、池上國政(いけがみくにまさ)


「ひとりお祭騒ぎじゃん。まぁなんでこうなったかは大体想像つくけど…」


國政が柱→本→あたしの順で見た。


「ツトムくんに呼び出されたまま帰ってこないから心配してたんだけど…何事よコレは。」


「いや~…色々あってとりあえずパシリに使われたってカンジ?」


「うわ!マジ残念だね~。」

「ホント残念…」


「あの…二人して哀れんだ目であたしを見ないでくれる!」



成績も悪けりゃ運動神経もズバ抜けて悪いあたしは常に2人にバカにされている。



確かに取り柄ないけどさ!



千夏と國政にも半分本を持ってもらいなんとか資料室に到着。


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