ふたご王子に恋をした
「明日はいよいよ遠足かぁー。晴れるかな?」


遠足ッ!!
出たっ!!

そのワードを聞いただけで心臓がバクバクし始めたんですけどっ!


「は、晴れるといーよねー」


思わず棒読み。


「俺ジェットコースターとー、タワーハッカーに乗りたいんだよねー!」


わ!
あたしもそれ乗りたかったんだけど!
絶っ対旭と乗り物の趣味合うしっ!

えぇいっ!
勇気だせあたしっ!


「あ…旭は!!」


「ん?」


「旭は明日~…誰と一緒に回るの?」



ナイスファイトあたしっ!
やれば出来んじゃん!



心の中でガッツポーズ。



「明日?特に誰とは決めてなかったけど、國政と何乗ろうかって話はしてたから國政と回るかな。」



國政!

まぁ女の子じゃないだけいっか…

いいよな~男の子って。

理由なくても一緒にいられるもんなぁ。


うらやましいぜ!




「麻衣って絶叫系とか乗れるの?」


「大好きっ!ドンと来いってカンジ!」


あたしは目を輝かせ、グーで胸を叩く。


「そうなんだぁ!意外~。よかったら一緒にまわらない?」


「…………え!?」



なに!?

聞き間違いじゃないよね!?


一緒にっておっしゃいましたよね!?

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