ふたご王子に恋をした
「い、いいのっ?」


「うん。人数多いほうが楽しいし☆千夏ちゃんと紗結ちゃんも一緒にどお?」


「うんうん!ぜひお願いしますっ!」



やったー!
それならこっちもオッケーです!


2人きりじゃないなら緊張しないし!


ホント旭っていい人だなぁ~☆


えへへっ♪



思わずニヤける顔を必死でこらえる。



「旭っ!」


階段を降り昇降口へ向かおうとすると、後ろから誰かが旭を呼び止めた。



「あ、ツトムくんだ。」


後ろにいたのはツトムくん。


「ツトムくん、さようなら☆」


「さようなら☆じゃねーよ!お前、制服届いてないってウソだろ。」


「あ、バレてた?」


「ったりめーだ。いい加減制服着てこいっつーの。」


「だってダサいんだもん。」


「アホ。理由になるか!髪の毛もオレンジのまんまだし、ピアスもつけたまんまだし、校則守る気ゼロだろお前。」


「ツトムくん…校則はやぶるためにあるんだよ?」



自信満々に答えた旭にツトムくんは無言ででこピンをした。


「いったー!マジじゃん!」


「マジだわ!そりゃマジだわ!ったく、お前が校則守んないと俺が怒られんだよ。」


「ふーん。大変だね。」


人事ですか!?

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