ふたご王子に恋をした
「明日はもう約束してるコがいるから、ごめんね。」


「なんだぁー。そうなんだぁ。」


「一足遅かったねー。」


「じゃあ今度一緒に遊んでよ!」



粘るなぁ~…


あたしなら遠足断られた時点で心折れてそんなこと聞けないよ…


「あぁ~…ごめん。彼女いるからそれは出来ないや。」




………………え。




え!!



「えー!そうなの~!?」


「マジかー。普通にショックー。」



そう言うと女の子たちはゾロゾロとはけていった。



………てゆーか…



彼女いるって



彼女いるって!



わ、

ヤバい。

地味にショックなんだけど。


あはは、

まぁ、


ヨカッタじゃん。


ホントに好きになる前でさ…

うんうん、

カッコよくてイイ人止まりでヨカッタよね。


そもそも彼女いないほうがおかしいしね。



しょうがない……




「麻衣、何してんの?」


「ギャッ!」



下駄箱のロッカーに寄り掛かっているあたしを見つけ旭がやってきた。


急に声をかけられあたしはホラーマンガみたいな反応をしてしまった。


「何で隠れてんの?」


「えっ!?あぁ…いや、ちょっと……」


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