ふたご王子に恋をした
「あのう…さっきの女の子たちは…知り合いですか?」


「え?全然知らないよ。」



え!?
あんなめっちゃ喋ってたのに!?



「てか、なんで転校してきたばっかの俺の名前知ってたんだろー?」


そりゃ、アナタが超イケメンでカッコいいって有名だからです!


自覚ナイんだね…




「俺、あーゆータイプの女の子ってちょっとニガテなんだよね…なんか怖いし。」


「あぁ…でも彼女いるって聞いたらすぐはけてったね。」


「あ、聞いてたんだ?」



ヤバ!!
墓穴掘った!
自爆!


あたしは慌てて両手で口を押さえた。


「そんなとこで聞かないで出てくればヨカッタのに。」


「いや、出るに出られなかったとゆーか…タイミングがね…」



女子がなんか怖くてね、ブルっちゃって行けませんでしたよ。



「それと彼女いるっていうのはウソだから☆」


「へ!?」


う、うそ?



「彼女いるって言っとけば大抵遊びには誘ってこないからね。ウソも方便ってやつ?」


そう言うと旭はあごに手を当てニヤリと笑った。



「う…うそってことは…彼女は今、いないってこと?」


「うん。」



ヤバい…

ホッとしてる!

心の中でスゴいホッとしてるあたしっ!!


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