ふたご王子に恋をした
國政、千夏、紗結ちゃんがトイレに行くとあたしは思い出したように言った。


来ないと思ってたんだけど、ちゃんと参加してたな…


まぁバスん中では爆睡、バス降りてからはドコいるかさっぱり分かんないけど。



「来ないかと思った。」


「普段なら絶対参加しないだろうけど…今回はね、特別。」


「…特別?」



特別ってなんだろう…



まさか…あぁ見えて遊園地好きとか!?


「やっぱり陽も絶叫系好きなの?」


「アイツは全っ然ダメ。乗り物酔いするし。」


「そうなんだ!」



だっさ!
意外な弱点ゲット!

…ん?
でもじゃあなんで今日来たんだ?



「お待たせ~☆」



考えこんでいるうちに3人が戻ってきた。


「つーか何気集合時間まであと1時間だったわ。」


國政が携帯で時間を確認する。


「ねぇねぇ!せっかくだし、みんなで観覧車乗ろうよ♪」


紗結ちゃんがひらめいたようにポンと手を叩いた。


観覧車!

スッカリ忘れてたよ…

でも、みんなでって言ってるし…みんなとならいっか。



食べていた場所から観覧車がある場所へと移動する。

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