ふたご王子に恋をした
あの遠足から数日…

あたしの中の旭のランクは一気に急降下。今や、陽と同レベル。


キャラは違えど同レベル!!



「おい、ジャマ。」


顔をあげると紙パックのコーヒー牛乳を飲みつつ、にらみをきかす陽の姿があった。


ウワサをすれば影!



「あ、ヒナ☆」


「どいて。」


「あ、そっか。ここってヒナの席だっけ。」


旭が席を立ち陽が座る。


見た目はともかく顔は一緒だから違和感ないなぁ…



千夏は二人を交互に見ると、



「アンタらってホント真逆だねぇ。」



としみじみ言った。



ごもっとも。


一方は髪の毛染めてるわ、ピアスあいてるわ、制服着ないわ、チャラいわで問題児。

もう一方は、めちゃくちゃ口は悪いし態度はふてぶてしいし、偉そうだし生意気だし、授業バックレることが多い問題児。




コイツらの場合、たして2で割ってもマトモな人間は生まれない気がする。



てか、アンタらにちょうど真ん中って言葉はないんかい!



「ヒナからも麻衣に言ってやってよ!ノート貸せって。」


「…知るか。勝手に人を話に巻き込んでんじゃねぇよ。」


確かに!
それは陽の言う通りだわ!

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