ふたご王子に恋をした
今までロクに勉強したことないからどっから手つけりゃいーのか…


「そっか。それもそうだね。じゃあまずは今日返された15点のヤバいテスト見せて☆」


「ヤバいとか言わないでくれる?」


あたしは不満気にカバンから15点のテストを出した。



「あー……ホントこれは……うん……」




言葉無くしてるしっ!


「基礎からやらないとダメだね!まずは今度の範囲の単語から覚えてー、そのあとは文法かな。たっくんの今までの授業のやり方とかミニテストから言って応用問題が好きみたいだから文法をちゃんと覚えておかないとー……って、麻衣!聞いてる!?」


「えっ!あぁ、ごめん!」



あまりにも旭がマジメすぎてビックリというか…指導が的確すぎて…先生みたい。


いつもチャラけてるだけにギャップがスゴいな。



「はい、分かったら単語覚えてくよ。」


淡々と勉強を進めてく旭はまるで別人みたいだった。


旭に言われた通り必死で単語を覚えていく。その間、旭は勉強するあたしをジーッと見ていた。



「あの…」


「なに?質問?」


「…ガン見されてると非常にやりづらい。」

「あぁごめん!麻衣がカワイイからつい見とれちゃって!じゃあなるべく見ないように心がけるね!」


いや、むしろ見ないで!

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