ふたご王子に恋をした
「それさっきもやった問題!てめぇは何回同じことやれば覚えんだよ!どアホ!」



超スパルター!



「だって難しいんだもん!」


「こんなん基礎中の基礎だわ。出来ないほうがオカシイし。小学校からやり直せ!」



丸めた参考書があたしの頭に思い切りおっこちた。


「ったー!何してくれてんの!?」


「頭叩いたらバカが治るかと思って。」


「そんなんで治るわけねーだろっ!」


「まぁーまぁ~、今日は勉強会なんだからケンカしないで仲良くやりなよー。」


ソファーの上に寝転がって本を読みながら旭が言う。



「マジやってらんねぇ。」


「こっちのセリフだし!もっと丁寧に教えてくんなきゃわかんないっつーの。」


「教えてもらってる立場がイチャモンつけてんじゃねぇよ、あぁ!?」


「うぬぬぬ……!」



『ピーピーピーピー』




…………ピー?



「あ、終わったー。はい、ヒナ行ってきてくださーい。」


「…はぁ。戻ってくるまでにこの公式覚えとけよ。」


「え、ちょ…アンタはどこに…」



放置してくなっつーの!

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