ふたご王子に恋をした
「ずーっと前に福引きで当てた温泉旅行のペアチケットを昨日発見してね、有効期限確認したら日曜までだっていうからこれは行かないとと思って!」


「だからって急過ぎるでしょ!」


「思い立ったが吉日って言うじゃない?お父さんもたまたま今日明日でお休み取れてたから♪大丈夫!ちゃんとおみやげ買ってくるから!」


「いや、だからあたしが言いたいのはそういう問題じゃなくて…」


「そういうことだから今日は麻衣ちゃんひとりでお留守番になっちゃうのよ。ごめんね。」


「ひとり!?遼は!?」


「明日地方でサッカーの試合があるから学校から帰ってきたらすぐ支度して前乗りするって。聞いてない?」


「ない!」



つまり、今夜はこの家にあたしひとりだけってこと!?


ガーン!


超さびしいじゃん!


「まぁ何かあったらおとなりのイケメン双子ちゃんにお世話になって☆あ、なんなら泊まらせてもらえば?」


「絶っっ対ヤダ!」



泊まるくらいならさびしいの我慢したほうがマシだわ!



………あ☆


そうだ!


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