Fortune



「分かった…」



「ごめんな、由菜…」


凌くんは眉間を寄せて

あたしの方を見た


「もう謝らないで

むなしくなるから…」



「…うん」




それからあたし達は
隣にも並ばず、手も繋がずに

夜の帰り道をゆっくり歩いた



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