Fortune


「おぉ、彼女出来るまでの暇つぶしだから」


あたしの頭の中には今までの思い出が
走馬灯のように浮かんできた


いつの間にか目には涙が出てきていた



だってこんな悲しいことはない


自分の存在がただの暇つぶしだと…


それを好きな人に言われた


二回目の言葉は一回目より

大きく重たくて


あたしの存在自体、否定されている
ような気がしてならなかった




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