kirakira*magic
そういって連れてこられたのは
ティーンズファッションの最先端109。
こんなに沢山のキラキラした服を見たのは、初めてかもしれない。
「うーん、なんなら咲夜呼べばよかったなあ…」
とかいいつつ、次から次から女性用の服を手にとる神楽くん。
「瑠菜ちゃん、これ着て!」
そういって上下の服を渡し、試着室を指さす。
終わったら呼んでね~
試着室のカーテンを閉め、どこかへ消えた。
……………
…………………。
うーん。私は格闘していた。
神楽くんから渡されたのは、白のコットンスカートに淡いピンクのサマーニット。
これを…私が?
鏡に映る、普段着の私をみる。
中学の時から着ている、少しシミがついているTシャツにただのショートパンツ。
――ふっと母のことを思い出す。
私が小さい頃からキラキラした服を着て
「きっと瑠菜もキラキラ輝ける。」
そういって、私を残し仕事に行く。
―――――
「瑠菜ちゃんまだー?」