倫の実話怪談語り
続廃病院

友人Iは廃病院Yに行った際

自分だけ、見てしまった

その廃病院は食器や棚などが残されており

噂では、その昔ある事件が起こるまでは通常に運営されていた

精神病院だという

まっ暗い中階段を降りて
窓のない部屋があり

Iのまわりの友人達はきゃあきゃあと騒いでいたが

Iは見てしまった

その廊下の奥


白いガウンのようなものを着た


髪の長い女

裸足だ

見間違いかと目をつぶりまたあけた

いない

怖い怖いと思うから幻を見たのかと

Iはそう自分を納得させた


しかし廃病院Yは本物だったのだ


< 13 / 21 >

この作品をシェア

pagetop