倫の実話怪談語り
再会
私は幼い頃
一番の仲良しだった友達Mちゃんを
亡くしている
Mちゃんとは親の転勤と共に離れてしまった
ある日学校から帰宅し、私は2階の自分の部屋へランドセルを置くために階段を
バタバタと登った
部屋のドアを開ける
すると勉強机にオカッパ頭の女の子が
座って
こっちを振り返っていた
私はかなり驚いて
キャー!と悲鳴をあげて
1階の母の元にかけよった
「誰かいる!女の子いる!」
母が目を丸くした
その時
ジリリリリ
電話がなり
母は電話にでた
昔の友達ママさんからだった
「Mちゃん、たったいま亡くなったんやって」
母は
あぁ、会いにきたんやなって
思ったという
ただ
私が怖がるといけないので
高校生の時まで私には黙っていた
私はいつかMちゃんのお母さんにこの出来事を話せたら、と思っている
会いにきてくれたよ、と