君はまた僕を好きになる。

敦史の言葉が耳に届かない…

何を言っているのかも聞きたくない。

自分が何を言っているのかさえも分からない…



ただ

悲しくて
苦しくて
切なくて




胸が…イタイよ…。





泣きたくないのに
どうして涙 溢れてくるのよ…




涙なんか引っ込んでよ!


泣きたくないから
零れてこないで…!



敦史の顔がぼやけて見えた…


困った顔してるの…?

あたしの事なんて
嫌いになった?
だったら早く
さっきの美人のところに行けばいいじゃない!



「あたしの事なんか
放っておいてよ!」


そんな事…

ホントは想ってないのに…




敦史が、他の女の人と一緒にいるのなんて



見たくないよ…!




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