君はまた僕を好きになる。
敦史の大きな手が
あたしの手を握りしめた…
一向に鳴り止まない鼓動…
敦史に聞こえているのかなと想うと
頬が赤く染まる…
「ほら、行くぞ…」
「あつ…」
敦史が、あたしの手を引いて歩き出そうとした時
「敦史ぃ~!」
さっきの…綺麗な人…
「どうしたの?敦史…その子、敦史の知り合い?可愛いわね。」
可愛い…?
その言葉が
何故かチクンと胸に突き刺さる…
余裕ある大人の雰囲気に
無性に嫌気がさした。
同時に説明不可能のこの感情に
ピッタリな言葉を探した…。