君はまた僕を好きになる。
「敦史…ありがとう…」
ちゃんと覚えていてくれていたんだ…。
敦史は、ニカッと笑うと、あたしの頭を軽くポンと撫でた。
瞬間…
頭の中に一瞬
敦史の笑顔が浮かんだ…
それは…
今の敦史とは
少し違う
なんて言うか…
もう少し
若い…?
髪型が、今と違う…
今よりも
少し短くて
前髪…上げていて
少しツンツンした感じの…
なに…?
この感じ…
凄く…
懐かしい…?
「──優香?優香?」
「えっ?」
「どうした?優香。具合でも悪いのか?」
「えっ?なんでもない。ちょっとボーってなってただけ」
「そうか?大丈夫か?」
「うん、平気。」
なんだろう…?
さっきのは
なに?
心臓が凄くバクバクしてる…。
あれは…
確かに…
敦史…だったよね…?
どうして?
どうして…あたし…?