君はまた僕を好きになる。

「どうしたの…?
敦史…顔色が悪いよ…」


心配そうな顔で僕の顔を覗き込む優香。

「大丈夫。心配しなくていい。

それより…さっき…

「あっくん」って…

いや…なんでもない…それより、料理できたぞ。お腹空いただろう?


すぐ、用意するから…」



無意識に煙草を持つ指が震えているのを感じた…。

ヤバイ…

このままじゃ怪しまれる…


普通にしなきゃいけない…




今は、まだ…



優香の記憶が戻って欲しくない…



今は…まだ…






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