君はまた僕を好きになる。
「気のせいじゃないのか?」
「けど…」
「俺が優香と初めて会ったのは、あの日、海でお前を助けた時だぜ。
何かの勘違いだよ。
あっ!お前…
俺に惚れたか?」
そう言った僕に優香は
「バ…馬鹿な事言わないでよ!?そんな事…あるはずないじゃない!バカ!」
と顔を真っ赤にすると、
「ちょっと顔を洗ってくる」と部屋を出て行った。
ごめん…優香…。
本当の事
言えなくて…
ごめん…
いつまで、こんな嘘が、君に通用するか分からない。
けど…
君の記憶が完全に戻るまで
まだ…君のそばで
君を見守っていきたいから…
ごめんな…
優香…。