君はまた僕を好きになる。


「あの…?」と、戸惑っていると…

「俺だよ。幸雄だよ。覚えてない?」



「えっ…?」

誰…?

「そっかぁ~覚えてないかぁ~」


『幸雄』と言うその人は、30代後半ぐらいの落ち着いた雰囲気の人で

あたしが分からない顔をしていても気にしないで


「無理もないかぁ~最後に会ったのって、もう、10年以上前だしな…それに…」

と、何かをその人が言いかけた時


「幸雄さん!?」と敦史が驚いた顔で少し離れた場所に立っていた。




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