君はまた僕を好きになる。

「久しぶりだなぁ~敦史。元気にしていたか?」


「はい。幸雄さんも元気そうで。」


リビングのソファに腰を下ろし敦史と向かい合って親しげに話す幸雄という人物を気にしながら

あたしは、2人分のお茶を入れると

「どうぞ」とテーブルの上に置いた。



「おっ、ありがとう。」

と幸雄さんは言うと、お茶を一口含み飲み込むと


「美味しい…あの小さかった優香ちゃんがお茶を入れてくれるとはなぁ~」

と言った。

瞬間、敦史の顔に緊張が走った。


この人は、小さかったあたしを知っているんだ!!


あたしは、思い切って「小さかったあたしに会った事があるんですか?」と聞いた

その時


「優香!!」


ビクン…!


突然、敦史が大きな声を出した。



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