君はまた僕を好きになる。

彼はいつもそうだ。

その濃いブルーな瞳で

人の心をまるで見透かしたような言葉を口にするくせに


時に、その薄く艶やかな唇は



その人の心をもてあそぶような言葉を発する。




「あんたって、顔は天使みたいに綺麗なのに、心は悪魔みたいに意地悪だよね」


嫌み100%で言ったのに


余裕の顔で
「ありがとう」なんて



どこまでもいけ好かない男だー…。




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