君はまた僕を好きになる。
「ねぇ」
「なんだよ」
互いに食べ終わり、窓から見える、流れいく車のライトの光を目で追いながら
ガラス越しに映る彼の瞳を見つめた。
「あんたって、本当は何者なの?どうしてあの場所にいたの?
あたしの事、どうして助けたの?」
「また聞くの?
いい加減やめない?
別に俺が何者でもいいじゃん。
っていう、別に俺、怪しい奴でもないし
それなりに顔、売れてるんだぜ。
心配しなくても、お前騙してどうにかしようって事
これっぽっちも考えてないから
安心しなよ。なっ」