君はまた僕を好きになる。



「あのー…橘 敦史さんですよね?」



またか…

彼といると、度々こういう事が起こる。

そしてー…彼が


「そうですけど」


と言うとー…



「キャーー!あたし達ファンなんです♪」


ワンオクターブ上がった声で



「「握手してください♪」」と揃えて言う。




「いいですよ」と彼が笑顔で応え握手をすると


今にも泣き出しそうな潤んだ瞳で彼を見つめ



「「ありがとうごさいました。応援しています。頑張ってください」」



そう頭を下げて、足早に去っていく女の子達。





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