君はまた僕を好きになる。

冷たい──…体が引きちぎられそうなぐらいの冷たい水がジーンズに染み込み重くて、想うように泳げない──…




だが…俺は必死に優香を探した…


何度も息継ぎを繰り返しながら海の中に潜り無我夢中で優香を探し



そして───…ようやく優香を見つけた───…!!




「ゆ─う─か──…ブクブクブク───…」




必死に優香を抱き寄せ、離れないように体をガシッと抱きしめて、ようやく海面に浮かび上がると…肺いっぱいに空気を吸い込み



「優香ぁ───…!!」と叫んだ───…




───…それからの事は──…余り覚えていない…気づいたら、病院のベットの中にいた──…



目を覚ました俺に看護婦さんが話してくれた…たまたま海を見に来ていたカップルが海面にプカプカ浮いている俺達を見つけて救助隊を呼んで助けてくれたんだと──…



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