君はまた僕を好きになる。
腕に細い点滴の針がつけられていた。
その針につけられた管の向こうにポタン…ポタン…と落ちる点滴の雫をボーと見つめた…
「よかったですね、あのまま海の中にいたら2人とも今頃ここにはいませんよ。」
「あっ!!優香は!?優香はどこにいるんですか!?」
「あ…あの女の子は──…えっ?ちょっと!?なにしているんですか!?」
俺は、ふらつく体を無理やり起こして、看護婦さんの制止を聞かず、点滴の針を抜いて優香を探しまわり、そして、ベットの中で、点滴の針がつけられ、規則的に呼吸をしながら眠っている優香を見つけた──…。
「よかった…生きてた──…」
優香の寝顔を見て安心した俺は、膝から崩れ落ちるように床にしゃがみ込み…涙がポタポタと零れ落ちた…。