君はまた僕を好きになる。
いつものように、眠り続ける優香の手を握りしめながら
「優香──早く─…目を開けてくれ…何も心配しなくていい…俺が──…ずっとそばにいるから─…俺が守るから──…」
そう優香に届くように囁いていると
ピクン…と、優香の指が動いた─…。
「優香──…?」
すると、もう一度──…優香の指がピクン──ピクン──…と動き出し、そして───…
ゆっくりと──閉じられた瞼が開き…そして──…優香の綺麗な瞳が
俺を見つめた──…
「ゆう──ゆう─か─…俺だよ─……分かるか─…分かるか─…優香─…」
そして、小さな可愛い唇が動き、そして──…
「───…だ…れ──…?」
「えっ──…?」
「あなたは──…誰──…?」と…静に──…言ったんだ──…。