君はまた僕を好きになる。

「大丈夫だ──敦史──。


お前が焦ってどうする?

優香ちゃんの記憶が戻るかどうか、まだ分からないじゃないか?



とにかく、落ち着くんだ。

いいか。お前が不安そうな顔を優香に見せてみろ。

そんな顔じゃ、何かあるんじゃないかって、優香が不安になるじゃないか。

とにかく、ハッキリ分かるまで冷静でいるんだ。



いいな?」





幸雄さんの言葉に
俺はコクンと頷いた。



そして



「また、連絡する、何かあったらすぐに言えよ」


と、言い残して、幸雄さんは帰っていった。





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