君はまた僕を好きになる。


自分の部屋のドアを開けて、静かにドアを閉めると



ドサッとベットに倒れ込んだ。



さっきの優香の様子──いつもの優香だった──…



記憶は、まだ戻ってないのだろうか──…


きっとそうだ──

俺の事を
優香は「敦史」と呼んだ。

「あっくん」ではなく


「敦史」と──…。



きっと


大丈夫だ─…


きっと─…と



俺は、自分にそう言い聞かせる事で


今の自分を保っていた。





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