君はまた僕を好きになる。
───────
────
「敦史、見て。雪だよ!」
「えっ!?マジ!」
「うん!ほら!」
カーテンを開けて優香が窓の外から見える白い雪を指しながら言った。
その笑顔が、あの頃の幼かった優香と笑顔を思い出させた。
あんなに小さかった優香がこんなに大きくなって、俺のそばにいて、笑っている…。
この感情は兄というより親心…?
アハ…なに考えてるんだよ…俺は──…
「ホントだなぁ~!道理で寒いわけだ」
優香の隣りに立ち
一緒に窓から空から降る真っ白な雪を眺めた。