君はまた僕を好きになる。
「あたしね、敦史…」
「うん?」
「───あたし…」
「うん…なに?」
「あたし──…」
と、俺を見る目はドキッとするぐらい真っ直ぐで…
俺の心の奥まで捕らえて放さない──…
「あたし──…
──…お腹すいたな。」
「えっ?」
「ほら、もうお昼だよ。敦史もお腹空かない?」
「えっ?あ…まぁ…なぁ…」
「でしょう?お昼なに食べようか?
鍋焼きうどんでもいい?」
「あ、いいよ。」
「そう?じゃあ、あたし作るね。ちょっと待ってて」と優香はキッチンに向かい冷蔵庫の中を開けて材料を取り出し、作り始めた。
その後ろ姿が
なんだか遠くへ行ってしまいそうで…
俺は何もできないまま
ただ、ギュッと手を握りしめた──…