君はまた僕を好きになる。

瞬間、ビクン!と優香の体が強張り、俺から逃げようとする体を放さないように、力強く抱きしめた──…


「敦史──…放して──…おねがい──…」



「──いやだ──…」



「どう──して─…?」



「そんな事──…言わなくても、分かるだろう─…」




「──分かんないよ─…」



そう小さな声で呟き
小刻みに震えたままの優香の体をクルッと前に向かせ


視線が重なった──…




< 278 / 353 >

この作品をシェア

pagetop