君はまた僕を好きになる。
半ば半泣き状態で去っていった彼女達。
その後ろ姿が深く、あたしの心に影を落とした。
「ねぇ、なんでー…」
そう、あたしが言い出すと同時に
「帰るぞ」と席を立った彼。
「ちょっと!?まだ話しの途中だって!」
「話しなんて、家の中でできるだろう。俺たち一緒に住んでるんだから」
「なっー…!?」
コイツ!ワザとみんなに聞こえるように言いやがったな!?
彼の思惑通り、アチコチの席で、「イヤーー!」なんて声が聞こえてくる。